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関西からの風


一目百万本 ~大和葛城山のヤマツツジ~

風のなかま(投稿者):松本康裕(昭56年卒:管理人)

「大和葛城山のヤマツツジがそりゃあ見事らしい!」

その一言がきっかけで、「5/18大和葛城山ツツジ見学ミニ登山会」が企画されたのだった。

移動手段等の問題(当日は、例年、すごい人出でバスも近隣駐車場も時間待ちの超満杯状態)もあって、参加予定者は、北濱先輩、同期の荒牧君、上橋君(当日発熱で残念ながら参加できず)、三浦さん、そして私の5名。

登山計画立案を任されたものの、前述の通り登山口の近隣の駐車地帯(駐車場や路駐出来る場所)は超満車状態になるということだし、バスも臨時便まで出しても乗り切れない状態になるというし・・・・・。

散々迷った挙句に、普段、ほとんど利用する人のいない相対的に距離も長めの河南町の弘川寺から登っていく弘川ルートで葛城山を目指すことに決めたのでした。


当日歩いたコースのログ(山頂部のログはうまくとれていません)

この弘川寺、鎌倉時代初期の歌人、西行法師が最後の余生を過ごしたお寺で、
    願わくは、花の下にて、春死なん その如月の望月(2月の満月)のころ
と詠んだ歌の通り、文治6年2月16日に桜が満開の弘川寺で入寂されたとういう由緒あるお寺です

当日、上橋君が前日からの発熱で参加できなくなり4名になったものの、8時45分に近鉄長野線富田林駅北口に集合し、車で弘川寺に移動して、準備運動もほどほどに葛城山を目指して、里山深く入って行くことにしました。



さすがに、ツツジのピークという事で、普段はほとんどガラ空きの弘川寺の駐車場も3分の2は埋まっています。また、最寄りのバス停から歩いてきたらしい24,5名のグループも弘川寺の前から奥の林道(この弘川道は、お寺の周りにたくさんのルートが迷路のように分かれていて、一般的なのは駐車場から登りつめていく林道・里山ルートです)へと登っていきますが、私たちは、登りはできるだけ舗装された林道歩きは避けようと、団体さんとは逆方向に、弘川寺の下の駐車場奥にあるお墓の横から弘川城址を経由して葛城山へ登っていくルートへの取りつきへと移動して行きました。

さすがに普段あまり利用されないルートだけあって、登山道には落ち葉のじゅうたんが敷き詰められています。木々が生い茂っているせいか、晴れ渡った天気のわりには心地よい風が通り抜けます。うぐいすやその他野鳥の鳴き声が心地よく耳に入ってきます。しかしながら、そんな心地よさを感じていたのも最初の数分だけ。最初から急登の連続であっという間に全身汗ばんできました。

上着を脱いだり小休止をとったりして、体温調整をしながら山道を登っていくと、いくつかの分岐が現れてきます。しかしながら、行き先が明記されていなかったり、現在地が消えていたりして大変わかりづらく、確かに弘川道が迷える森といわれる所以がわかるような気がします。

とりあえずは、地図とGPSに相談しつついくつかの分岐をやり過ごし、高圧線の鉄塔をくぐると、やがて『弘川城址』と刻まれた大石が現れてきました。

そこでいったん小休止。
その後、三浦さんから、道端のイヌノフグリやハナイカダ、マムシグサなどのレクチャーを受けながら(?)グイグイと歩を進めていきます。(花の画像は、他から拝借致しました・・・汗)

大きく山抜けしたのであろう断崖の横の若干修復された細い右谷道を通り抜けると、弘川寺からの林道から続く里山の道から伸びてきた林道に合流し、やっと、切り出した立木を切断している作業場のある四差路(通称「四つ辻」)に到着しました。

ここでようやく長めの休憩です。実は今回のルートで行くと、この場所でやっと葛城山への行程の半分。しかも、このあとは山頂部までほとんど舗装された林道という地獄のルートが待っています。

でも、日頃からハイテンションの四人のことですから、まだまだ元気いっぱい。






このあとも、賑やかにワイワイガヤガヤと山頂目指して進んでいき・・・・

「おなかすいた~~~っ!」(某K先輩)

たしかに腹が減ってきた。でも、もうそろそろ山頂は近いはず・・・
頭上開けた林道を右に曲がると、NTTの鉄塔が見えてきました!
ここまで来ると、山頂まであと一息。

5分もせずに、水越峠側の天狗谷ルートと合流し、すぐに左手に葛城山キャンプ場が現れました。

さあ、飯、めし、メシ~~~~っ!!!

ザックからシングルバーナーとコッフェル、水を出して、お湯の準備を荒牧に任せて、山頂部の白樺食堂売店でキャンプ場の使用許可をもらうと、待ちに待ったお食事タイム
(なぜか食うに夢中で、この時の写真はありませんでした・・・汗)


カップ麺におにぎり、ウインナー、乾きものいろいろ、そして、スコッチに焼酎・・・

って、宴会やん!!!(笑)




いやあ、ほんま一杯食ったわ、飲んだわ

そのままお昼寝したい気分になったくらいです・・・・が、今日の目的は宴会ではない!

そう、たしか今日の目的はツツジだった・・・はず。


腹もいっぱいになったし、本来の目的も思い出し、
さあ、そろそろ山頂へ移動・・・


するはずが・・・・白樺食堂前で、おいしそうな草焼団子。
ここは、やっぱりお約束ってことで・・・・・


 





さっき、あんなに飲み食いしたというのに

このお二人、一体どこにお団子を入れているのでしょうか?


こんどこそ、ほんまに山頂へ向かいます

天気は快晴。

360°の見事な展望。

遠くに阿倍野ハルカスも見えています

記念写真もOK!







なんか前置き(?)が長くなりましたが、いよいよ本来の目的地、大和葛城山ツツジ園です。

山腹一面埋めつくすツツジの見事さは、下手な文章では表現できません

どうぞ写真でお楽しみください。

 


 



充分すぎるほどの目の保養をした後、再び弘川ルート下って行きました。

といっても、まったく同じ道だと変化がないので、最後3分の1のルートは弘川寺『里山の道』コース。

登りの道よりも舗装された林道が多いのですが、途中PLの塔や富田林の街並みがよく見える展望ポイントもあり、行きとは多少違う雰囲気の中、弘川寺へと戻って行きました。


せっかくなので、おまけで弘川寺の紹介です。

西行法師が最後の余生を過ごしたお寺という事は、最初に述べたとおりですが、江戸時代になって、西行法師を慕う安芸の国(広島)出身の似雲というお坊さんが弘川寺を訪れ、西行法師の墓を探し当て、その近くに西行堂を建立。また、西行を偲んであたりの里山にたくさんの桜を植えたことにより、現在の弘川寺は桜の名所としても有名です。



・・・なんて、侘び寂の情景で静かに終わる四人組ではありません。

その後、富田林駅近くの「うぐいすの湯」で汗を流し、JR阪和線「三国ヶ丘」駅近くの居酒屋で大いに反省会を開いたことは言うまでもありません。

それにしても、「一目百万本」といわれる大和葛城山のヤマツツジは、噂に違わず見事な「一目百万本」のツツジでした。


 
一緒に大和葛城山に登ってくれた
北濱さん、三浦さん、そして、荒牧君
楽しい一日をありがとう

今回ご一緒できなかった皆さんも
今度は一緒にワイワイやりましょう

松本
 
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