むかし、数々の思い出を胸に、この景色に別れを告げながら、ふるさとを後にした方も多いのではないでしょうか?
そして今、「ただいま」といって家の玄関を開けたときのホッとする瞬間にも似た思いが、ふるさとの駅を降りた時にはある。駅はその町の玄関なのかもしれない。
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旧犀川駅
開業は明治29年。
今も駅の中に1枚だけ飾られてある写真。
セピアの色に懐かしさがより深まる。
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現犀川駅
平成5年に完成。
外観は「犀川」の犀を動物の『サイ』にかけ、駅舎全体でサイを表現している。
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待合室
今は全面ガラス張りの自動扉。駅舎内もおしゃれな雰囲気。無垢の床が高級感を増す。休憩できるようにところどころに木製のテーブルが設置してあり、本も置いている。むかしは吹きっさらし。コンクリだったか、土間だったか。土間だったような気も・・・。 |
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ホーム
この風景は昔も今もあまり変わりなく、一度線路に降りて上りのホームへ渡る。
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駅からの風景(縦通りの商店街)
幼いころ”ていしゃば”と呼んでいた商店街。ちなみに行橋は”行橋の街”と言って、犀川で育った私たちには大都会だった。
森実文具店、川上書店、かきもと、などなど今も変わらず元気に営業中! |
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駅からの風景(横通りの商店街)
駄菓子を買いに行った西。靴は町唯一の山本履物店。
昔、山本履物店の隣には貸本屋もあり、10円玉を握っては通った記憶がある。
図書館などない遥か昔のことだ。 |
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駅からの風景(まるじゅう)
比較的新しいお店(?)で、当時「犀川に大型スーパーができた!」と大騒ぎだった。先輩方の中には、すでに故郷を離れていて知らない方もいらっしゃるのでは?
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田川線は1987年(昭和62年)2月3日第三次廃止対象路線に承認されたが、国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)となり、その後1989年第三セクター・平成筑豊鉄道に転換し、今も1時間1本1両編成で地元住民の足となり、頑張って走り続けている。
そして、この駅でみんなが犀川を出るときは見送り、帰ってきたときには迎え入れてくれていた国鉄時代の最後の犀川駅を守ってくれていたのが、我ら56年卒の仲間、堺のおっさんこと松本康裕君のお父さんだったことを記事作成中に知りました。
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春みつけた♪
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