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地元と関東、東海からの風


ふるさとの味 
        
(東京錦陵会コラボ記事

風のなかま(投稿者):宮井(木村)公子さん
松本昌樹さん
細川一一さん
藤田(横山)清美さん
太田(野村)尚美さん
林田達也さん
(昭56年卒)

【簑島のワタリガニ】

我が家の大好物は初冬に出始める蓑島のワタリガニです。
青みのある黒い色のワタリガニ。薄く味付けして沸騰させた中にまだ動いているカニさんをごめんね、、、と呟きながら恐々入れて急いでふたをします。
ガサガサ、ガサガサ、シーーン。
静かになってからそーっと蓋を開けるとカニさんは半分朱色に染まり、もうしばらくよく煮てから食べてね!ってその小さな目で訴えています。
お腹の身やまこ、かに味噌、爪の先、小さな足の先までいただいて「ごちそうさま」
結構、高価だからそうそう買えないけど、毎年楽しみにしている我が家のふるさとの味です。
宮井公子(昭56年卒

【鯖のぬか味噌炊き】

私のふるさとの味は「鯖のぬか味噌炊き」です。
ぷりぷりの鯖を山椒がピリッと利いたぬか味噌と一緒に煮る。湯気が立つ炊きたての白いご飯と一緒に食べたらもうたまりません。故郷を離れた後も時折、無性に食べたくなって、自分でぬか床を作ったり、小倉の旦過市場からお取り寄せしたりしましたが、残念ながら母が食卓に乗せたあの味はどうしても再現できません。

松本昌樹(昭56年卒

【三徳のラーメン】

行橋駅前にある、三徳ラーメンです。50年も変わらぬ味です。味噌だれのおでんも、変わってません。
 地元コンビニ、セブンイレブンでも味噌だれが提供されてます。是非、帰省した時には立ち寄ってください。大盛りでも450円と手頃です

 
細川一一(昭56年卒

豊前海の一粒牡蠣】

冬の味覚 牡蠣。冬の間だけ曽根の辺りに豊前海でとれた牡蠣を焼く牡蠣小屋が、数軒オープンし、炭火で焼く「焼き牡蠣」を食べることができます。炭火で牡蠣がパーンとはじけてびっくりすることもしばしば・・・。自宅ではなかなか「焼き牡蠣」はできませんが、我が家では「蒸し牡蠣」を楽しみます。豆板醤・ケチャップ・レモン汁のソースをかけていただきますが、豆板醤は多めに入れてピリ辛に仕上げます。 プリッとした牡蠣は、お酒のおつまみに最高です。


藤田清美(昭和56年卒)

行橋出身、浜松市在住の太田尚美(56年卒)さんに、浜松のご当地グルメを紹介してもらいます。
浜松B級グルメ】

浜松餃子地元で採れた素材、あっさりするキャベツとコクの豚肉を合わせ持った餃子が浜松餃子です。 
戦後、フライパンでしか焼きようがなかった屋台の焼き餃子を円形型に焼くことが効率良く多く焼けたようです。

しかし、真ん中に空いた穴
当時、手に入りやすかったもやしを茹でて、真ん中におき付け合わせにしたことが功を奏し、茹でもやしがこってりした餃子の箸休めとなり、なくてはならない存在になりました。
浜松で食べる餃子には必ず茹でもやしが付け合わせに付いています。
餃子専門の飲食店、お持ち帰り餃子専門店が町内に必ずあることが浜松っ子の餃子消費数を上げています。
店々独自の餃子やタレを食べ比べ、自分の口に合う餃子を探すのも楽しいものです。
私は、町内にある餃子専門店で生餃子をお持ち帰りしました。
ちなみにもやしは九州にある細い黒豆もやしではなく、太めの緑豆もやしが餃子に合います。
茹で過ぎず、湯切りすること。
みなさんも一度餃子と茹でもやしをお試し下さい。
 

 
太田尚美(昭56年卒)

続いて、職場紹介を兼ねて、地元で頑張る林田達也君のお便りを紹介します。
【ブランドいちご ”あまおう” を生んだ私の職場】~福岡県農業総合試験場~

いちごの王様 あまおう

冬場の果物売り場を彩るいちご。
いちごと言えば、どんな種類を思い起こすでしょうか?


“とちおとめ”“章姫”、“紅ほっぺ”でしょうか。それとも“さがほのか”。でも忘れていませんか。福岡のブランドいちご“あまおう”。ご存じかもしれませんが、名前の由来はその実が甘い、丸い、大きい、旨いの頭文字「あ」、「ま」、「お」、「う」からきています。
“あまおう”は他の品種と比べて、特に大きく、鮮やかなことから市場では日本一の高い価  格で取引されています。正にいちごの王様です。

技術開発の拠点“福岡県農業総合試験場”

福岡県農林水産部は県の農林水産業の振興を図り、県民に安定的に食糧を供給するため画期的な新品種や栽培技術を開発する研究拠点を持っています。それが私の職場、福岡県農業総合試験場です。ブランドいちご“あまおう”も福岡県農業総合試験場の野菜育種部イチゴ育種チーム(現野菜部イチゴ研究チーム)が平成15年度に開発しました。私はその研究チームの責任者として次の新品種の開発を任されています。

福岡県農業総合試験場本館
お米「夢つくし」、菊「雪姫」を世に出した。

新品種、新技術の開発が行われている
栽培研究施設

温暖化による気候変動に対応せよ!

私たちが今目指してるのは、気候変動に対応した新品種の育成です。いちごの栽培では春から夏にかけて苗を作り、9月の終わりに苗をハウスに植えて暖房しながら12月から5月まで収穫します。苗作りは良い品質のいちごを沢山とるのに重要です。しかし、近年夏場の高温により炭疽病という病気が発生したり、花が咲くのが遅れたり、品質が悪くなったりして、農家を悩ませています。そこで、病気に強いいちごに高温でも花が早く咲き、品質が悪くなりにくいいちごを交配(異なるいちごの雌しべに花粉を降り掛け人工的に受精させること)して、温暖化に対応した新品種の育成を行っています。

交配作業(あらかじめ雄しべを取り除き、雌しべだけに
なった花に花粉を綿棒を使って交配させる)
交配後、結実した果実。この果実表面の種子を播いて、
目標の病気に強く、暑さに強い株を選び出す。
病原菌(炭疽病)を人工的に摂取して、強い株を
選び出しているところ。
交配して得られた株を栽培して、良い特性をもったものを
選び出す。新品種は数万株から一つ生まれる。

世界一のいちご品種を目指して

今年11月、いちごのゲノムの遺伝情報が全て解読されました。日本のかずさDNA研究所と千葉県農林水産試験場が世界に先駆けて解読に成功しました。この解読された遺伝情報を活用すれば、どのいちごの雌しべにどのいちごの花粉を交配すれば、次の世代(子)にどんないちごがどのように出てくるかが予測できるようになります。今まで手探りでやっていたことをある程度の確実性をもって行えるようになります。私たちは解読された遺伝情報を使って共同研究により世界一の品種を作りたいと思っています

僅かなDNAを増幅して、分析可能な量まで増やすこと
のできるサーマルサイクラー
遺伝子(DNA)の塩基配列(遺伝情報)を決定する
シークエンサー
林田達也(昭56年卒

※今回のお便りは、東京錦陵会とのコラボ企画として転載させていただいています。
東京錦陵会のホームページは
http://tokyokinryokai.web.fc2.com/


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