「カンポ会」という名の同好会が、関西錦陵会にできました。
同窓会の今年度の当番期だった皆さん(昭和56年卒)が音頭をとって誕生させた、山歩きの会です。
東京錦陵会で活発な活動をしている「山歩会」の向こうをはって、カンポ会。
カンポは完歩。ただし、ゆっくり、競わず、楽しくおしゃべりをしながら、ときにはバスやロープウェーを使って頂上を目指すのもいいじゃないか、ということのようです。だから完歩ではなく、ちょっとファジーにカンポ。こう、小生は理解しています。
11月16日の土曜日、錦秋の神戸・六甲山で会旗揚のハイキングが挙行されました。
集まったのは10人。次の面々です。
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田頭昭司さん(33年卒)
10年ほど前までは毎週のように、自宅に近い大阪・奈良県境の金剛山に登って足腰を鍛えていたそうです。
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渡邉正善さん(41年卒)
参加者全員分の湿布薬をリュックに詰めて、準備万端の関西錦陵会幹事長。バス利用のエスケープルートも緻密に練られていました。
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北濱裕子さん(52年卒)
伊良原で鍛えた山ガール。雨男を3人分くらいはまとめてやっつけてしまう晴れ女だそうです。(実証済み。) |
堀秀樹さん(55年卒)
関西錦陵会ゴルフ組で活躍。
ただし、コ−スではもっぱらカート移動だそうな。
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林浩子さん(55年卒)
この山行のためにトレッキングシューズを新調。仕事でも階段をのぼって足腰を鍛錬中。 |
三浦朋子さん(56年卒)
四国霊場八十八カ所の歩き遍路に挑戦しているアウトドア派。
カンポ会のリーダーです。
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荒牧浩さん(56年卒)
六甲山はわが庭のようなもの。北山麓のニュータウンで暮らし、山越えのドライブで日々通勤。
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松本康裕さん(56年卒)
中学生の息子さんのトレッキングシューズをはいて参戦。足のサイズが同じだそうです。うらやましい。
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波多野恵子さん
関西錦陵会の会員ではないのですが、縁あって特別参加。50歳で山歩きを始め、当年77歳の健脚です。 |
そして、 歩いても、歩いても痩せなくなった小生、加来誠(昭和54年卒)。
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六甲山には登山道が縦横無尽にあります。このうち選んだのは、神戸市灘区の六甲ケーブル下駅から山上に延びる尾根道の高羽道。 六甲登山の最短道です。 |
六甲越えの商人の背の桶から油がこぼれたるほどの急坂、ということで名づけられた「油こぶし」の難所が中腹で待ち構えているのですが、 みなさんおしゃべりに熱中しているうちに難なくすぎてしまいました。 |
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山の達人に言わせると、バテないためには、会話でリラックスしながら登るのがよいそうです。
しゃべっていると、お互い離れず、ゆっくりと歩きますよね。 耳ダンボになってしまうきわどい告白もありましたが、それはさておき。登りの終盤に、真っ赤なモミジが迎えてくれました。
2時間ほどで山上の凌雲台(いまはガーデンテラスと呼ばれているそうです)に到着。ここには車でも登って来られ、神戸、大阪のまちなみを一望できる名所です。
遠く離れた九州の高校でつながるひとたちが、この果てしのない都会の景色のあちこちで暮らしているのだなあと思うと、不思議な気持ちになるものです。 |
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昼食の後、紅葉谷と名づけられた落葉の道を有馬温泉へ下りました。紅葉谷には六甲山系ではめずらしいブナの自然林があります。黄色い葉を茂らせた大木が青空へ と伸び、まぶしい秋本番でした。
温泉につかり、電車で三宮に移動して繰り広げられた懇親会は、多くの方が3次会まできっちりカンポ。カラオケの締めは、島倉千代子さんの「人生いろいろ」と
先輩・永井龍雲さんの「道標なき旅」の大合唱でした。
筋肉痛が心配された翌日、翌々日、こんな感想が届いています。(抜粋)
----------------- 渡邉さん-----------------------------
帰宅後、湿布を、腰・腿の裏・ひざ裏の筋・ふくらはぎの8枚張り。おかげで、ところどころ若干の痛みはありますが本日普通に歩けています。次回も頑張りたいと思います。
----------------- 北濱さん ----------------------------
長生きすると、楽しい事に巡り合うものだと、つくづく思います。体力の限界に挑戦しつつ、新たな自分を発見するのも楽しいですね。
今日から又日常生活に戻られている事と思います。次回、首を長くして待っています(^○^)
------------------ 林さん -----------------------------
土曜日はお疲れ様でした。楽しかったです。思いのほか筋肉痛に悩まされることなく今日も働けています。やはり「金の湯」効果ですね。
次回も休みをとって参加したいと思います。
------------------ 堀さん -----------------------------
六甲山に一度登ってみたいと思っていましたので、いい経験になりました。日曜日は動けないのではないかと思いましたが、動けました。
万歩計は25926歩の数字になっており、1日の歩行では過去最高の数字です(富士登山17232歩)。足のふくらはぎが痛く、急な
動きが出来ません。階段の登り降りは問題ないですが、走ることは出来ません。もう少し、体重を落とし(現在84kg)、次に臨みます。
----------------- 三浦さん ----------------------------
お疲れ様でした。紅葉たけなわの六甲山。気温も暖かく、天候にも恵まれました。
裕子さんが「晴れ女」という説もありますが、前日の雨みたいにならなくてよかった。
波多野さんのバイタリティにも唖然としました。一番新心配していた渡邉さんと田頭さんも全然大丈夫で全行程歩きとおしました。
温泉効果もあり、大した筋肉痛にはならなかった報告がたくさん入っています。
----------------------- 松本さん -----------------------
日頃、運動とは無縁の非健康的な生活を送っているので、本当に歩けるだろうかと一抹の不安を持って参加しましたが、無事歩き通す
ことが出来ました。ただ、ここのところ寝不足の生活が続いたこともあり、二次会以降では一人瞑想(?)してしまい、すみませんで
した。でも、かなりストレス発散になり、今日はほどよい疲れを感じています。今後、山歩きにはまりそうな予感を感じています。
------------------------ 荒牧さん ----------------------
クサイ、クサイという言葉から始まりました今回の第1回カンポ。六甲山横断編。何がクサイと聞いてみると標高がクサイ⇒931m
六甲山の高さであることを眠り姫こと北濱先輩に教えていただきました。皆さん、これ使えますよね。久しぶりに六甲山を歩けたこと、
天気にも恵まれたこと、楽しく健康的な一日を過ごせたことでとても満足しています。毎日、六甲山を見ながら通勤していますが、歩いて
みて秋の深まり、冬の訪れを身をもって感じることができました。それと途中で脱落することなく皆様、元気一杯でびっくり。
まだまだいけるって感じ。三宮にでて反省会とさらにパワーアップして脱帽です。
------------------------ 波多野さん ----------------------
おはようございます(^-^)/ お礼のメール早くと思いながら、昨日、和歌山の山登り雲山峰に12キロ歩いて来ました。
お礼 遅くなって 済みません。来年、六甲山 ロックガーデン 迷惑では無いですか?岩登りは 大好きです。迷惑でなければ参加
させ下さい 登りはゆっくりですが
(・・・陰の声・・・迷惑なんてとんでもない。ぜひご参加ください!)
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三浦さんの計画では、次回は3月半ばに芦屋のロック・ガーデンを検討しているとのこと。桜が近い季節。気候もよく、歩いて汗ばめばきっと
ビールがおいしいことでしょう。
《余録》
ふるさとのひとたちと会うと、温泉の湯あがりのように、こころもからだも緊張がとけてほっこりとしてきます。
お国なまりで語らいあうことができるからか、とおい昔の共通の話題で盛り上がるからか、それとも、おなじ景色のなかで育った安心感があるからか……。
同じ景色。目をつむると浮かぶ故郷の景色のなかには、いつも山があります。南にそびえる英彦山、犬ケ岳。こどものお尻のような馬ケ岳。堂々とした大坂山。
そして「へ」の字の龍ケ鼻、平尾台。
山と重ねて思い出す恩師もいます。バッカモーンとすぐに雷を落とす強面でしたが、生徒に愛されていた英語教師のN先生、兄貴的存在として慕われていた
数学教師のM先生。記憶に残る先生たちにも山好きのひとが多かったなあ。
さて、今回の六甲山。参加された方々のご自宅や職場、通勤途上の電車などから、六甲山が見えると思います。11月16日、紅葉の盛りのカンポ会の初登山。
イ・イ・イ・ロの日と記憶して、またお会いしましょう。(加来)